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抗がん剤治療が始まる前夜に思うこと

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このブログを書いている今、明日から新しい治療が始まることを考えています。いよいよ1月7日が明日(正確には今日ですね)になってしまいました。

抗がん剤治療が決まってから1か月弱時間がありました。
いろいろなことをしたかったけれど、思うようにできなかった気持ちが心に残っています。

抗がん剤の副作用が始まる前に、娘をいろんなところに連れて行ってあげたかった。ディズニーには行けたけど、キッザニアやスキーにも連れて行きたかった。自分のためにも、アピアランスケアのために渋谷でアートメイクをしたり、もっと充実した時間を過ごしたかった。

でも、体調を崩してしまったこともあり、思うようにはいきませんでした。

体調不良のため娘と離れて独りぼっちで過ごした年末年始の4日間。寂しくて悲しくて虚しくて。「なんの修行なん…」とお得意の自暴自棄になってめちゃくちゃ落ち込みました。

だけど今回はちょっと違った。

なんでだかわからないけど、考えを整理したり目標を立てることが出来たんです。自分が少しずつ前を向けるようになっているのを感じました。

前までだったら…そんな自分のことも気に留めずとにかく現実逃避!!!このどろどろで最悪な状況を忘れるためにも抜け出すためにもただがむしゃらに働いていたかな。

抗がん剤治療を受け入れるまで

正直、怖い気持ちはあります。副作用がどうなるのか自分の体がどんなふうに変わっていくのか、想像すると不安が募ります。

どれくらい動ける?しびれる?気持ち悪い?髪の毛いつから抜ける?太る?肌ボロボロになる?娘に気を使わせちゃう?つらい思いさせちゃう?

それでも、これが私にとって大切な一歩であることは分かっています。

「大丈夫だよ!私の知り合いの人はステージ〇であぁでこうだったけど、今は全然元気だし!」
「まだ若いんだから大丈夫!大丈夫!」
「私の親も抗がん剤やってそばで見てきたけどあぁでこうで…」

と声を掛けられるたびグサグサ心がえぐられる自分がいました。

私はその知り合いの方とは別の人間で症状も状態も全く違う。若いからこそどんどん進行しているのが自分でよくわかる。私はあなたのご両親じゃないわけで、がん症状も違うのによくそんなこと私に言えるな…とかね。

書いていて自分どんなへそ曲がりだよって思っちゃった。
だけど、そういう励まし?の言葉は私には受け入れられなかったです。ごめんなさい。


がんになったからわかることなのかもしれないけれど、もし今後がん告知されたばかりのがん患者さんに出会ったとしたら、そういうことは絶対言わない。言えない。
話をしてくるのを待ってあげて、話を聞くだけでいい。
そっと寄り添って、あわよくば違う話を振って明るい未来の話をしたいと思う。

だけど、実際のところ、私自身はまだその明るい未来を心から信じることができずにいます。


治療の先には、娘と一緒に笑顔で過ごせる未来がある。
その未来を実現するために、どんな困難が待っていようとも、前に進むんだ!

こういうことが一切考えられていません。
1mmも想像できない。

乳がんが発覚した当初、医療関係者の友人にこう言われたことがあります。

「抗がん剤をやるより、完治した今後の未来をイメージしたほうが、よっぽどがんに効くと思うよ!」

その言葉を聞いて、私も「そうできたらどれだけ良いだろう」と思いました。抗がん剤をやりたくない、明るい未来を考えたい――そう願ったのに、現実は違いました。

治療への不安や、色々なストレスが重なり、体調はどんどん悪化していきました。思考をそちらにシフトチェンジする余裕もなく、未来を思い描くことができない自分がいました。

それでも、そんな「今の自分」を受け入れた上で、私は抗がん剤治療を受ける選択をしました。本当はやりたくなかった抗がん剤。でも、これが今の私にできる最善の一歩だと覚悟を決めました。

もし未来の私が生きているとしたら、きっとこう思うはずです。「あの時、あの状況で抗がん剤を拒否するなんてできなかった。」たぶん後悔はしないと思います。

80%そう思うはず!!!

恩師の言葉と大切な人たち

そんな不安な気持ちの中で、私がいつも思い出すのは恩師の言葉です。

「つらいときはつらい!しんどいときはしんどい!と嘆けばいい。喚けばいい。全力で受け止めるし支えます。逃げてもいい!だけど負けないで!!!」

誰に何を言われてもチクチクしていた私がスッと受け入れられた言葉でした。愛がぎゅうぎゅうに詰め込まれた恩師からのメッセージ。絶対に忘れたくない、大切な言葉です!!!

「何言っても傷つけちゃうから」と、変に元気づけようとせず、私の支離滅裂な愚痴をただひたすら聞いてくれた人がいます。「俺にできることがあったら何でもするよ!」と、落ち込んでいた時支えてくれたことが、どれだけ心強かったか分かりません。(元夫なんですけどね、笑)

私たちは、絶交や絶縁をするつもりは全くありません。むしろ、それぞれの立場を尊重しながらも、一番の友達として、娘のパパとして、こうして支え合える関係でいられることを大切に思っています。支えられてばかりですが(笑)

家族の形にはいろいろな在り方があっていいし、こんな元夫婦・元パートナーの形があってもいいんじゃないかな、と私は思います。いろいろありましたが、こうして支えてもらえることに感謝しています。

気付いていないかもしれないけれど私はこれまでたくさんの困難を乗り越えてきたんだと思う。今日までの自分に感謝しなきゃいけないんだ。

誰かに頼っては後悔をして。どんどん自分の殻に閉じこもってきた私。でも、ふと気づいたんです。

私の周りには、いつも応援してくれる人がいる!
娘もその一人です。

娘との日常が私の癒し

今は、娘と一緒に過ごす日常が、私にとっての「小さな喜び」だと感じています。

これまでは、娘を優先しながらも、仕事にも時間を割く必要がありました。でも、今は体調優先・治療のため仕事ができない代わりに、少しでも娘との時間を大切にできたらいいなと思っています。

一緒にお菓子を作ったり、ガーデニングをしたり、庭でラジコンで遊んだり(7歳女子、笑)――そんな何気ない時間こそが、今の私にとって特別な喜びです。

もちろん、治療や体調でいっぱいいっぱいになってしまう日もあるかもしれません。でも、無理をせず、自分を労わりながら「娘と過ごせる一瞬一瞬」を大切にしていきたいです。

半年後の目標

そして、治療が終わったら、娘と一緒に旅行に行きたいなと思っています。温泉でのんびりしたり、自然の中でリフレッシュしたり、海やプールがある場所で思いっきり遊んだり――そんな未来を思い描きながら、まずは目の前の治療を一歩一歩乗り越えていきたいです。

そのために体力つけなきゃ!!!


治療ができる環境があること、そして、娘がいつもそばで笑顔を見せてくれることに感謝しています。この感謝を力に変えて、一日一日を乗り越えていきたいです。

自分自身まだまだ未熟で、不安でいっぱいですが、こうして言葉にすることで少しずつ強くなれている気がします。

同じ境遇のあなたへ、一緒に乗り越えましょう

読んでくださった方、本当にありがとうございます。

眠れないかもしれないけど羊を数えて目をつぶろう。

このブログを読んでくださっている同じような境遇の方、一緒に乗り越えましょう!


あなたならできるっっっ!!!!!!!
えいえいお~~~~~~~~~~~~~

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